ちりめん細工(縮緬細工)の世界
布のお細工物は、
江戸時代に開花したといわれています。
女性の重要な仕事の一つである
お針仕事とともに
お細工物も母から娘へと
伝えられていきました。
布が貴重な時代のことです。
きものは何度も仕立て直され、
巾着や背守りになったり、肘つき、座布団にと
さまざまに形を変え、
新たな生命を吹き込まれていきました。
ふだんきものを着る習慣が
少なくなった現代では
あまり身のまわりで見かけなく
なってしまいましたが、
この愛らしい形の中には、
日本女性が昔から培ってきた
こまやかな心遣いや
知恵そして大らかな遊びの心も
凝縮されているのです。
デザインの中にはとても数学的な部分もあります。
しかしそれが決して計算ずくで割り出したものでなく
日々の手仕事の工夫から
生じたところに魅力があります。
私たちも、いにしえの女性の思いをたどりながら、
ちりめん細工を、日々の暮らしの中に
生かしてみませんか。
ひらひらの布と針と糸から、
はじまります。
「
素敵に布あそび」より
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◇ちりめん細工ほか、製作アイテム◇ |